日時計
ここでは、日時計の仕組みや原理について説明しています。その他に、日時計の設置されている場所も載せています。
日時計の仕組み

まず、日時計とは、影の移動角度によって時間を知ることができる時計です。
影の移動には私たちが住んでいる地球と太陽の動きが密接に絡んでいます。地球は地軸を中心に自ら回転するため、太陽の光によって生み出される影は、時間が経つとその角度が変わります。
そして、全く同じ位置に戻ってくるには、約1日(24時間)掛かります。
と言う事は、影が1時間に動く角度は、360(1周分の角度)÷24となり、15度となります。日時計では、突起物の影が時間を指し示すように、角度を調整して、時刻の目盛りをふります。
それによって、時間を知ることができます。
注意点
当たり前の事ですが、日時計は太陽の光をもとに作り出す影を利用しているために、昼間または晴れの日にのみ時計として使用することができます。
また、時間を正確に図るためには、影を作り出す突起物を北極星に向けなければなりません。これは、地軸の延長線上にある北極星は、自転の影響を受けないので、より正確に影の移動を測定することができます。
日時計の名所

- 大阪府貝塚市
貝塚市にある科学館『善兵衛ランド』にある日時計で、大きな円盤状に三角形の突起をのせ、その周りに時刻や星座などを記しています。
- 兵庫県明石市
日本標準時子午線である東経135度に位置する兵庫県明石市。その石ヶ谷公園にある日時計で、船のいかりの彷彿とさせる形をしています。
- 富山県高岡市
富山県高岡市の『高岡おとぎの森公園』にある日時計で、時刻を示すボードにはドラえもんのキャラクターや道具が描かれています。
- 徳島県徳島市
徳島県徳島市の文化の森総合公園にある日時計で、分厚いリング状の時刻盤の中央下(時刻12時を指す場所)に薄い三角形の突起物を設けています。
- 青森県三沢市
青森県三沢市の中央公園にある日時計で、直径は4.6mもあります。2mのある大きなステンレス製の棒と円柱の時刻盤を使って、時刻を知らせます。
- ベルギーのビュートゲンバッハ
曲線の腹に上からの釘のような突起がでている日時計で、上下2つあるのは、季節によって分けているからです。正確に言うと、夏から冬にかけてと冬から夏までの2つに区切っています。
- スイスのニヨン
スイスの西側に位置するニヨンの市庁舎の壁に作られている日時計で、『Qui trop me regarde perd son temps.』私を見つめすぎる者は時を失うと意味深な言葉が刻まれています。
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