電波時計
電波時計とは

電波時計とは、原子時計における国家標準時間を標準電波によって受信し、自らの誤差を修正することができる時計です。
標準電波を送信しているのは、東日本では福島県にあるおおたかどや山標準電波送信所、西日本では福岡県と佐賀県との県境にあるはがね山標準電波送信所です。
ちなみに、相互干渉を防ぐため、送信局から送られる電波は、東日本では40kHzで西日本では60kHzと分けられています。
他にも韓国や北朝鮮にいても電波はキャッチできます。また、グアムでも電波をキャッチできた人もいるみたいです。
2つの送信局からの距離が同じ場合
上記で日本は2つの送信局からの受信によって、電波時計を修正していると説明しましたが、2つの送信局からの距離が同じだった場合はどうなるのでしょうか?
まず、2つの送信局からの距離が同じ場所なのは、京都です。では、京都では東と西のどちら側の電波を受けるのかというと、答えは東です。
なぜかと言うと、2つの送信局から送られる電力は同じなのですが、東側から送られてくる電波の方がアンテナ効率が良いので、実際に受け取る電力が高くなります。
よって、京都では、東のおおたかどや山標準電波送信所から送られる電波をキャッチします。
送信局からの標準電波の停止
標準電波は1日中送信局から送られてますが、機器のメインテナンスや故障、事故、災害等には、標準電波の送信を一時停止する場合があります。数十秒〜数時間というのが、年に数十回程度停止していると言う報告が挙がっています。
電波の受信しやすい場所・しにくい場所

まず電波をキャッチしやすい場所は窓際です。そして、キャッチしやすい時間帯は電波が飛び回っている昼間よりも電波ノイズの少ない夜の方です。
逆に電波をキャッチしにくい場所は、鉄筋コンクリートのビルに囲まれた場所や地下、気温が極端に高い又は低い場所などです。
また、携帯、パソコン、テレビなどの電波ノイズを発生させるものの近くは、正しく電波をキャッチできない、また時計自体の寿命を縮めることにもなるので、注意が必要です。
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