懐中時計

   

懐中時計とは

   懐中時計とは、ポケットやカバンに入れて持ち運びができる携帯用の時計で、18世紀頃から西洋で使用されていました。現在では、携帯時計というポジションは腕時計にとって変わられましたが、アンティークな時計として、人気があります。

   時計職人の多いスイスでは、今なお手ずくりの懐中時計が創られており、バーゼル地方で行われる時計市では、世界中の多くの懐中時計商人がやってきます。

懐中時計の画像

   一般的に懐中時計の外装は、黄銅やステンレスなどの金属製のものが多く、また、金や銀などの貴金属を使用するものもあります。

   さらに見栄えをよくするために、蓋面に彫刻が刻まれたり、装飾を施したりもしています。

懐中時計の種類

オープンフェイス

オープンフェイスの懐中時計の写真

   外蓋のない一般的な懐中時計で、時計を取り出してすぐに時間を見ることができる機能性はありますが、蓋がないために表面に傷が付きやすいと言うデメリットもあります。

   なお、オープンフェイスの懐中時計のリューズは、12時の方向についているものがほとんどです。

ハンターケース

ハンターケースの懐中時計の写真

   文字盤保護ための上蓋がついており、落下や衝撃に対して強い事が特徴です。現在では、見栄えの豪華さを醸し出すことを目的に上蓋が付けれられていることが多いです。

   リューズの位置としては、3時方向が一般的ではありますが、12時の方向に付いているものもあります。

スケルトン

スケルトンの懐中時計の写真

   スケルトンとは、文字盤にガラスの透明性のあるものを用いることによって、機械式時計の中の精巧なつくりを見ることができるようになっています。

   その美しい内部構造は、装飾品としての価値も高く、比較的高価な懐中時計となっています。

懐中時計の需要

車掌

   懐中時計を一番よく使っているのは、電車内で勤務する車掌です。なぜなら、電車内で仕事をする車掌は、時間を非常に正確に知らなければなりません。そのために、文字盤の大きくて見やすい懐中時計が好まれ、会社から支給されることも多いです。

看護師

   病院内に勤務する看護師も腕時計よりも懐中時計を好む傾向にあります。その理由としては、ナースは常に衛生な状態を保たなければならないので、手洗いや消毒を頻繁にします。そうすると、腕時計では、水に濡れたり、不完全な消毒となってしまいます。それゆえに看護師の使う時計は懐中時計が多いです。

   

時計は神様!?   >>   懐中時計