時計は神様!?にようこそ
時間とは
時計とは、時間を知るためのツールですが、では、時間とはどのようにして決められているのでしょうか?
時間の基準として、地球の自転と公転があります。自転とは、北極点と南極点を結んだ地軸を中心に地球自らが回転する事で、この回転する時間を1日としています。公転とは、地球が太陽の周りを回ることで、その時間を1年としています。
しかし、実は、この自転や公転の速度は一定ではありません。簡単に言うと、1日が24時間1分の日もあれば、23時間59分の日もあります。
なので、私たちの実生活においては、1日の長さを1年間で平均し、それを平均太陽日とします。平均太陽日を24で割ったものを1時間、さらに60で割ったものを1分、さらに60で割ったものを1秒としています。
この秒、分、時間を、基本要素として、秒針、長針、短針で構成された時間を知るための装置が時計です。
時計の歴史

古代より人類は、生活するにおいて、自分の体である程度感覚で理解していました。しかし、より正確に時を知るために、太陽の位置から時間を知る日時計が発明されました。それが時計のはじまりです。
- 日時計
- 起源は不明 エジプト
突起状である指針の影の位置から時間を知る事ができる人類初の時計です。緯度によって、その指針を角度を調節する必要があります。晴れの日と昼間しか時間を計れないという欠点を持っています。
- 水時計
- 紀元前4000年 エジプト又は中国
沢山の容器を使用して、その水の流入量及び流出量から時間を計る時計です。ちなみに日本では、天智天皇(中大兄皇子)が日本で初めて水時計を作らせたと日本書紀に残っています。
- 天文時計
- 11世紀頃 宋
天文時計は、通常の時間を知るだけでなく、天球上の太陽と月の位置や星座などの情報も知ることができます。最も有名な天文時計はチェコのプラハにある時計塔(プラハのオルロイ)で、世界遺産に登録されています。
- 機械時計
- 13世紀頃 発祥場所は不明
登場初期は重錘を動力として利用していましたが、現在はゼンマイを動力としています。イタリアのガリレオ・ガリレイが発見した振り子の等速性により、機械式時計の精度は格段に上がりました。
- クォーツ式時計
- 20世紀 アメリカ
水晶に交流電圧を加える事によって、一定の周期で規則的に振動する振動子を利用した時計です。クォーツ式時計は非常に精度が高く、一般のものでは1ヶ月に数秒、特に精度が高いものでは、1年に数秒程しかずれません。